長谷川桜子のダイエット講座
呼吸とダイエット
呼吸とダイエットの関係について、考えてみましょう。
深呼吸をすると体温は保たれる
深呼吸をすることで、体温は高めに保たれます。この深呼吸の回数が減れば、体温が低下してきます。
ダイエットに成功する秘訣
私たちは寒くなれば衣服をよけいに着込みます。からだも熱が逃げないように、衣服を着ようとします。この、からだの衣服が「脂肪」なのです。ですから、からだを守ろうとする「衣服」のいらない高めの体温に保たれていれば、自然と脂肪が必要なくなります。ここにダイエットに成功する秘訣があります。
酸素の吸収活動をイメージする
吸い込んだ空気はどのようにからだを巡っているか
鼻や口から吸い込んだ空気(呼気)は、気管支を通って左右の肺に入ります。肺内部では、気管支がさらに枝わかれしています。
この気管支を繁った大樹にたとえれば、葉にあたる先端の部分が肺胞という小さな袋で、ここで、酸素は血液に出会います。肺胞はおよそ3億5000万個もあって、これを広げるとテニスコートほどの広さになるそうです。血液に接する面積はこんなにも広いのです。また、空気(呼気)は肺胞で血液に酸素を渡すのと同時に、からだを巡ってきた血液から二酸化炭素を受け取り、鼻や口から出ていきます。
血液はなぜ赤いのでしょう。これは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンという色素のためです。酸素を運ぶヘモグロビンは酸化ヘモグロビンと呼ばれ、これを含んだ血液は鮮やかな赤色をしています。これが動脈血です。一方、酸素を細胞に手放してくるヘモグロビンは、還元ヘモグロビンと呼ばれています。還元ヘモグロビンを含んだ血液は、くすんだ暗い色をしており、これが静脈血です。
深呼吸したときに、血液の流れをイメージしてみる
この血液の循環に大きな役割を果たしているのが、呼吸です。深呼吸したときに、血液の流れをイメージしてみてください。深く呼吸してみたくなりませんか。
効果的な深呼吸をいつもしよう
呼吸のしくみ
大切な酸素をからだに取り入れ、二酸化炭素をからだの外へ運ぶ働きをしている呼吸を操作しているのが、横隔膜です。
肺は、肋骨と肋骨を支える筋肉、そして横隔膜によって囲まれた「胸廓」の中にあります。横隔膜が上下運動すると、内圧によって胸廓がちょうどふいごのように働き、自動的に肺に空気が送り込まれるのです。
深呼吸は、この胸廓を大きく広げる働きをしています。
意識的な深呼吸をしよう
胸を大きく膨らませ、静かに吐くという意識的な深呼吸は、血液に酸素を渡し、二酸化炭素を受け取る働きを外から活発にします。
普通、私たちは1分間に約18回の呼吸運動をしています。しかし、スポーツをすると、ハアハアと呼吸が激しくなりますが、血液中の二酸化炭素の量が増えるからで、そのためにからだが酸素をどんどん要求するからです。これは、病気のときの激しい息づかいも同じです。
毎日の暮らしの中で、ある一定のリズムをもって胸廓を押し広げる運動ができれば、血液循環は高まり、効果的な深呼吸ができるでしょう。